パリを観光するときに一番便利なのはメトロ(地下鉄)です。
主な観光地の近くには、必ずと言っていいほどメトロの駅があり、本数も多いので、切符の買い方・乗り方さえ分かってしまえば、パリ観光の強い味方となります。
路線図や切符の買い方、メトロの乗り方、治安などの注意点について詳しく解説していきます。
メトロと同様に路線バスも多く走っていて便利な交通機関なのですが、パリは渋滞が非常に多く発生します。
時間によっては全然目的地に着けない!なんてこともあるので、あまり時間(日数)がない旅行者にとってはメトロが一番重宝します。
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移動するならメトロが一番便利

パリのメトロは渋滞の影響を受けることがなく、5〜10分おきに電車が来るため、とても効率的な交通手段です。観光や移動をスムーズに行いたい場合、特に時間に制約がある際には、メトロが最適です。
パリでは路線バスも発達していますが、渋滞の影響を受けやすく、特に朝夕のラッシュアワーには目的地にたどり着くのに時間がかかることも。時間に余裕がない場合や、効率よく観光地を回りたい場合、バスではなくメトロがおすすめです。
車内のスリには要注意

車内で強盗にあったり、刃物向けられたり、というようなことは聞きませんが、スリは多発するので、周囲に注意してください。
後半で、スリの手口と対策を書いているので、参考にしてみてください。
パリのメトロの路線図
引用:Plans|RATP
切符の種類とお得な切符
メトロの切符には1回だけ有効のシングルチケットや、回数券、1日乗車券、定期券など様々な種類があります。どれが一体お得なのか、短期滞在の旅行者が使える切符を解説していきます!
チケットの種類は大きく2種類
1.紙の切符「Ticket T+」
こちらもメトロ・バス・トラムなどの全線で使える紙の切符。以前は10枚綴の格安な紙のチケットもありましたが、今は1枚ずつの購入です。
・1枚:2,15€
・バス乗車時に購入する場合1枚:2.5€(乗換え不可)
2. Suicaのようにチャージができる「Navigo Easy」

Navigo Easyは日本のSuicaのようにチャージして使えるICカード。メトロ・バス・トラムなどの全線で使えます。駅の窓口で日本人も2ユーロで購入できます。公式アプリでチャージができてとっても便利。
・ICカードの料金:2€
・チケット1枚:2,15€
・チケット10枚(カルネ):17€
・1日乗り放題パス(1-2ゾーン):9€
公式アプリから下記のようにチケットをチャージして使えます。

パリへ出発する前に下記アプリをダウンロードしておくと、現地でもすぐに使えて安心ですよ。
パリのメトロはゾーン制
日本と違い、料金はゾーン制度(ゾーンごとに料金が変わる)なので、パリ市内の移動(パリ市内は全てゾーン1)であれば問題ないですが、ベルサイユ宮殿(ゾーン4)やディズニーランドパリ(ゾーン5)など郊外へ行く場合には、料金が追加となるのでご注意ください。
(例)
・パリ市内からベルサイユ宮殿(ゾーン4)に行く場合 シングルチケット(カルネ)3枚
・パリ市内からディズニーランドパリ(ゾーン5)に行く場合 シングルチケット(カルネ)4枚 がそれぞれ必要
滞在日数・目的別 向いているチケット解説
1回券:2€
ごく短期間での滞在、もしくはほとんどメトロやバスに乗らない予定の人。
10枚券:17€
パリには1週間以内の滞在、かつそれなりの頻度でメトロやバスに乗る予定の人におすすめ。1回券を20枚買うよりも3ユーロお得。
1日券:8.65€
1日6回以上、メトロやバスに乗る人は1日券の購入がおすすめ。1日6回以上乗るなら10枚券よりもお得です。
1週間券(月曜日から日曜日まで):31€
月曜日〜日曜日にパリに滞在し、19回以上メトロやバスに乗る人におすすめ。
切符の買い方とメトロの乗り方
メトロで切符を買ったり、乗ったりするのは日本とそんなに変わらないのでそんなに難しくもありません。
切符は自動券売機で、英語表記もされるので安心です。
若干、治安は日本より良くないですが、スリやひったくり対策には、荷物の持ち方などきちんと工夫することで極力防ぐこともできます。
駅での切符の買い方
駅での切符の買い方について、写真付きで解説します。
Tickett+(シングルチケット)の場合
1.画面にタッチ
暗くなっている場合はタッチすると再起動して、画面がつきます。

2.言語を選択する
言語はフランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語が選択できます。
画面下のバーを回して、カーソルを移動。ここでは英語を選択。
カーソルを英語に合わせたら、右下の緑のボタンを押して決定(キャンセルの場合は左下の赤いボタンを押す)。

3.切符の購入を選択
Navigoのチャージか、切符を購入するのか選択する画面が出てきます。
カーソルを下に動かして、切符の購入を選択。



4.チケットの種類を選択
Tickett+(シングルチケット、ディズニーランドパリ最寄り駅までの切符、エアポートチケットなどの切符の種類を選択できる画面が表示されます。
シングルチケットは『Tickett+』を選択。

5.切符の枚数を選択
シングルチケットを買う場合は必要枚数(1枚~9枚)を選択。

6.年齢選択画面で『Full Fare』を選択。
10歳以下でなければ割引にならないので、『Full Fare』を選択してください。

7.料金を支払い
クレジットカード(VISA,MasterCard)や現金が使えます。
ただし現金では、お札が使用できないので注意が必要です。小銭が足りない場合は窓口で直接、駅員さんから購入してください。

Navigoで切符を買う場合(チャージの仕方)
1. Navigo Easyを手にいれる
まず駅でNavigo Easyを手に入れましょう。駅の販売員の人にNavigo Easyと伝えるとすぐに理解してもらえます。
またNavigo Easyの購入時に「10回分チャージする?」と聞いてくれることが多いので、パリで10回以上メトロ・バスに乗る予定がある人はチャージもしてもらいましょう。
カード代と10回券の購入で合計19€です。10回分チャージしてもらった人はカードをそのまま使えます。
2. Navigo Easyにチャージする
スマホでNavigo Easyにチャージする方法を解説します。駅でチャージする方法もありますが、スリ対策で事前にホテルなどでチャージしておくのがおすすめです。まずは下記公式アプリをダウンロード。
アプリをダウンロードしたら、早速「Tickets」を選択します。1日券や1週間券は「Navigo tickets」を選択すると購入できます。

購入できるチケットが一覧で出てくるので、購入したいチケットを選択します。

チケットの説明を確認し、一番下のボタンを押します。

支払い方法を選択します。クレジットカードで支払えます。

これでチケットの購入が簡単にできます!
購入したチケットを確認するときは、アプリを開き「On my Navigo Pass」を選択してカードをスマホにかざします。

スマホにカードをかざしてカード情報を読み取ると、今何のチケットを使えるのか情報を確認できます。

メトロの乗り方
切符を入手したら、次は実際に乗ってみましょう!
乗り方
1.切符なら改札機に入れる。Navigoならタッチ。方法は日本と同じです。


2.出てきた切符を取る。切符は最後まで捨てないで!

3.電車によってはボタンを押す(もしくはノブを引く)とドアが開きます。押さないと開かないので要注意!


※駅や路線によっては、全部のドアが自動で開くところもあります。

4.降りるときもボタンを押します。

5.降りたら「Sortie(出口)」方向の向かいましょう

6.出るときは切符の投入やNavigoのタッチもありません。

注意点
・切符は捨てないで持っておく
出口では必要のない切符ですが、時々メトロの職員さんが抜き打ちで所持検査をしています。
このときに切符を持っていないと、何倍もの罰金を科せられます。これはもちろん観光客も対象です。
切符もきちんと当日の、乗った時の印字がされた切符でないと無効です。他に有効な未使用の切符を持っていても無駄です。
容赦なく罰金を科せられてしまうので、切符は降りるまでしっかりと持っておきましょう。
・駅や路線の営業休止に注意
日本ではなかなかあり得ないことですが、パリでは駅や路線の営業をまるまる休止していることがあります。
その時は駅であれば入れないし、列車は通過します。路線であれば、そもそも走っていません。
なので、事前に予定が決まっている人は、パリ交通公団のトップページで、出発前に運休情報を得ておけば無駄足にならなくて良いかと思います。
実際、僕たちもパリで駅に行ったらやってなかったり、ベルサイユ宮殿の帰りには路線そのものが運休していて、元来た道を戻る羽目になりました(笑)
チケットはメトロもRERも共通で使える
シングルチケットやカルネはメトロとRERの両方で共通です。
最初に改札を通ってから改札を出るまでが120分(2時間)以内であれば、メトロだけでなく、RERにも乗り換えができます。
ただしシングルチケットやカルネの場合、RERはゾーン1のみ有効なので、ゾーン区間には注意してください。
利用前の注意点
パリの地下鉄は工事があると駅や路線を全面的にストップします。
利用できないと遠回りになったり、時間も体力も無駄になるので、事前にパリ交通公団のトップページで確認しておくことをおすすめします。
車内のスリには要注意
日本の地下鉄に慣れた人が、パリのメトロに乗って一番最初に思うことは『狭くて、暗い』だと思います。
パリの地下鉄は日本の地下鉄ほど車内が明るくなく(蛍光灯じゃないので余計そう思う)、車体も小さいので狭く感じます。
それでも強盗にあったり、刃物向けられたり、というようなことは聞きません。
ただ、スリは多発するので、注意してください。
きちんと警戒していればスリの被害にあうことはかなり防げます(海外ではたびたび金銭トラブルに巻き込まれる僕も、パリのメトロだけは被害にあったことがありません)。
相手の手口と対策をしっかり頭にいれて、実行すれば未然に防げます!
スリの手口
・混雑に乗じて近づいてきて、バッグやポケットの中の財布やスマートフォンを盗む
・集団で囲む
・一人が立ち止まる、物を落とすなどして注意をそらし、他の仲間がその間に盗む
などの手口があります。
スリ対策
・開口部が閉まらないカバンを使用しない(『開けにくそう』と思わせるのも予防の一つ)
・バックパックは前に背負うなどして、自分の見える位置に置く
・ポケット(特に後ろ)には貴重品を入れない
・不用意に財布やスマートフォンを出さない(スリに見せない)。切符を買うときも同様
・集団には近づかない。近づいてきたら移動する
・座席が空いていれば座る(その際もバッグは前に持つ)
・立つ場合は、ドア付近は避ける
パリのメトロを乗りこなそう
パリのメトロは観光客にとって強い味方です。
日本の鉄道よりも治安に不安はありますが、スリへの対策をきちんと行なっていれば快適に、効率的に観光地を巡ることができます。
パリを観光する際は後悔しないように、しっかりと周りに注意したり、事前に工事の確認をして、安全・快適に利用してください。
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