パリを観光するときに一番便利なのはメトロ(地下鉄)です。
主な観光地の近くには、必ずと言っていいほどメトロの駅があり、本数も多いので、切符の買い方・乗り方さえ分かってしまえば、パリ観光の強い味方となります。
路線図や切符の買い方、メトロの乗り方、治安などの注意点について詳しく解説していきます。
メトロと同様に路線バスも多く走っていて便利な交通機関なのですが、パリは渋滞が非常に多く発生します。
時間によっては全然目的地に着けない!なんてこともあるので、あまり時間(日数)がない旅行者にとってはメトロが一番重宝します。
★スリやひったくりの盗難被害での補償の為にも、絶対に加入をおすすめする海外旅行保険。安く抑えるコツはこちら⇒海外旅行保険は絶対に必要!無料で加入できる海外旅行保険もご紹介
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
移動するならメトロが一番便利
当然ですが、メトロは渋滞知らずです。
パリは路線バスも充実しているのですが、バスの場合、ひとたび渋滞に巻き込まれると全然、たどり着かない!なんてことも起きてしまいます。
また日本と違って、次のバス停の案内がなかったり、あってもバス停を過ぎてから、なんてことが日常茶飯事です。
日数に余裕があったり、時間はどうでもいい、という人ではない限り、あまりおすすめはできません。
特に朝や夕方~夜にかけては、パリの道路は非常に渋滞するので、閉館時間に間に合わなかったり、観光する時間がなかったり、とてもロスが多くなってしまいます。
その点、メトロであれば渋滞することはないですし、長くても5分おきに列車が来るという便利さはとても魅力的です。
車内のスリには要注意
車内で強盗にあったり、刃物向けられたり、というようなことは聞きませんが、スリは多発するので、周囲に注意してください。
後半で、スリの手口と対策を書いているので、参考にしてみてください。
路線図
引用:Plans|RATP
切符の種類とお得な切符
メトロの切符には1回だけ有効のシングルチケットや、回数券、1日乗車券、定期券など様々な種類があります。
どれが一体お得なのか、短期滞在の旅行者が使える切符を解説していきます!
日本と違い、料金はゾーン制度(ゾーンごとに料金が変わる)なので、パリ市内の移動(パリ市内は全てゾーン1)であれば問題ないですが、ベルサイユ宮殿(ゾーン4)やディズニーランドパリ(ゾーン5)など郊外へ行く場合には、料金が追加となるのでご注意ください。
(例)パリ市内からベルサイユ宮殿(ゾーン4)に行く場合 シングルチケット(カルネ)3枚
パリ市内からディズニーランドパリ(ゾーン5)に行く場合 シングルチケット(カルネ)4枚 がそれぞれ必要
切符の種類と値段
・シングルチケット(1回券)Tickett+ €1.90
・カルネ(10回分回数券)Tickett+ €14.90
・モビリス(1日乗車券)Mobilis
ゾーン別の料金制
1-2,2-3,2-4,4-5 €7.50
1-3,2-4,3-5 €10.00
1-4,2-5 €12.40
1-5 €17.80
・ナヴィゴ(1週間定期券)Navigo €22.80(初回のみ発行手数料 €5 加算)
滞在日数・目的別 向いているチケット解説
・1週間(月曜日から日曜日まで)、もしくはそれ以上滞在する人: Navigo
・1週間滞在する人(週の途中から滞在する人。例えば木曜日から翌水曜日まで):1日に6回以上乗るならモビリス。5回以下ならカルネ
・カルネ:パリには1週間以内の滞在、かつそれなりの頻度でメトロやバスに乗る予定の人
・1回券:ごく短期間での滞在、もしくはほとんどメトロやバスに乗らない予定の人
長期滞在の人 -navigo-
1週間(月曜日から日曜日まで)、もしくはそれ以上滞在する人で、それなりの頻度でメトロやRER,バスに乗る人には絶対おすすめなのが
Navigoです!
€22.80でパリ市内はおろか、ゾーン5までの周辺地域のメトロ、RER、バスが1週間乗り放題となります!
だからベルサイユ宮殿に行くのも、ディズニーランドに行くのも、これ一枚で済みます!
しかもシャルルドゴール空港やオルリー空港まで行く空港バスにも乗れちゃうので、滞在日数と曜日さえ合えば、交通費の心配がなくなります(笑)
SuicaのようなICカードなので、いちいち財布や定期入れから取り出す必要もなく、楽ちんで防犯面でも安心です。
入手方法はとても簡単です!
用意するもの
・証明写真 縦 3.0cm × 横 2.5cm 1枚
・サイン用のボールペンもしくはマジック
買い方
1.主要な駅(国鉄との乗り換え駅やオペラなどパリ中心部にある駅)の有人窓口でNavigoを買いたいことを伝え、料金を払う
2.ICカードと紙製カード、専用ケースを渡されるので、写真を貼って、名前を記入する
3.専用ケースに入れて、使用開始
ちなみに写真を貼るまでは、駅員さんによってはやってくれます。
注意点
・購入できる曜日が決まっています!(金曜日~翌週木曜日)
・使える期間も決まっています!(月曜日~日曜日)
→ 金曜日~日曜日購入:翌月曜日~日曜日まで
月曜日~木曜日購入:購入当日~日曜日まで
つまり木曜日に購入すると、当日含めて4日間しか使えないということです。
ちなみに金曜日に購入すると、使えるのは次の月曜日となります!
・写真を忘れた場合、駅に証明写真機がありますがサイズは選べず、画質は良くありません。値段は€5です。
サイズはギリギリ入る大きさで、証明写真の部分が、顔でいっぱいになります(笑)
Ticket t+(10枚券)
Ticket t+の10枚セットです。フランスでは『カルネ』とも呼ばれています
1セット€14.90なので、1枚当たり€1.49となります。
10回以上メトロやバスに乗るという方であれば断然お得です。
一人で使い切る必要もないので、複数人で使う場合でもOKです。
ちなみに未使用であれば有効期限はありません!
余ったチケットは、次またパリに行ったときにも使用できます。
Ticket t+(1回券)
1回限りのシングルチケットです。
ほとんど乗らない(乗る予定がない)人や、Navigoを使い始めるまでのつなぎとして使う人にはおすすめです。
カルネもシングルチケットも、日本の切符ほど磁気の性能がよくないので、たまに改札機に入れても反応しないことがあります。
そんな時は窓口に行って、駅員さんに使えないことを伝えれば代わりのチケットをくれます。
磁石に近付けると使えなく場合が多いので、スマホケースの磁石にも注意してください。
切符の買い方とメトロの乗り方
メトロで切符を買ったり、乗ったりするのは日本とそんなに変わらないのでそんなに難しくもありません。
切符は自動券売機で、英語表記もされるので安心です。
若干、治安は日本より良くないですが、スリやひったくり対策には、荷物の持ち方などきちんと工夫することで極力防ぐこともできます。
切符の買い方
駅での切符の買い方について、写真付きで解説します。
Tickett+(シングルチケット)の場合
1.画面にタッチ
暗くなっている場合はタッチすると再起動して、画面がつきます。
2.言語を選択する
言語はフランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語が選択できます。
画面下のバーを回して、カーソルを移動。ここでは英語を選択。
カーソルを英語に合わせたら、右下の緑のボタンを押して決定(キャンセルの場合は左下の赤いボタンを押す)。
3.切符の購入を選択
Navigoのチャージか、切符を購入するのか選択する画面が出てきます。
カーソルを下に動かして、切符の購入を選択。
4.チケットの種類を選択
Tickett+(シングルチケット、カルネ)、ディズニーランドパリ最寄り駅までの切符、エアポートチケット、モビリスなどの切符の種類を選択できる画面が表示されます。
シングルチケットやカルネは『Tickett+』を選択。
5.切符の枚数を選択
シングルチケットを買う場合は必要枚数(1枚~9枚)を選択。10枚購入すると急に安くなるのが分かります。
6.年齢選択画面で『Full Fare』を選択。
10歳以下でなければ割引にならないので、『Full Fare』を選択してください。
7.料金を支払い
クレジットカード(VISA,MasterCard)や現金が使えます。
ただし現金では、お札が使用できないので注意が必要です。小銭が足りない場合は窓口で直接、駅員さんから購入してください。
Tickett+(カルネ、10枚セット)を購入する場合
チケットの種類を選択するまでは、シングルチケットの購入手順 1~4 と同じです。
5.カルネを買う場合は10枚、もしくは20枚を選択
その後の手順も 6~7 と同じです。
モビリス(1日乗車券)を購入する場合
チケットの種類を選択するまでは、シングルチケットの購入手順 1~3 と同じです。
4.チケットの種類で『Mobilis』を選択
5.利用するゾーンを選択
ゾーンの広さで値段が変わります。
6.購入枚数を選択
写真はZone1-2 の時の画面です
その後の手順もシングルチケットを購入する場合の 6~7 と同じです。
メトロの乗り方
切符を入手したら、次は実際に乗ってみましょう!
乗り方
1.切符なら改札機に入れる。Navigoならタッチ。方法は日本と同じです。
2.出てきた切符を取る。切符は最後まで捨てないで!
3.電車によってはボタンを押す(もしくはノブを引く)とドアが開きます。押さないと開かないので要注意!
※駅や路線によっては、全部のドアが自動で開くところもあります。
4.降りるときもボタンを押します。
5.降りたら「Sortie(出口)」方向の向かいましょう
6.出るときは切符の投入やNavigoのタッチもありません。
注意点
・切符は捨てないで持っておく
出口では必要のない切符ですが、時々メトロの職員さんが抜き打ちで所持検査をしています。
このときに切符を持っていないと、何倍もの罰金を科せられます。これはもちろん観光客も対象です。
切符もきちんと当日の、乗った時の印字がされた切符でないと無効です。他に有効な未使用の切符を持っていても無駄です。
容赦なく罰金を科せられてしまうので、切符は降りるまでしっかりと持っておきましょう。
・駅や路線の営業休止に注意
日本ではなかなかあり得ないことですが、パリでは駅や路線の営業をまるまる休止していることがあります。
その時は駅であれば入れないし、列車は通過します。路線であれば、そもそも走っていません。
なので、事前に予定が決まっている人は、パリ交通公団のトップページで、出発前に運休情報を得ておけば無駄足にならなくて良いかと思います。
実際、僕たちもパリで駅に行ったらやってなかったり、ベルサイユ宮殿の帰りには路線そのものが運休していて、元来た道を戻る羽目になりました(笑)
チケットはメトロもRERも共通で使える
シングルチケットやカルネはメトロとRERの両方で共通です。
最初に改札を通ってから改札を出るまでが120分(2時間)以内であれば、メトロだけでなく、RERにも乗り換えができます。
ただしシングルチケットやカルネの場合、RERはゾーン1のみ有効なので、ゾーン区間には注意してください。
利用前の注意点
パリの地下鉄は工事があると駅や路線を全面的にストップします。
利用できないと遠回りになったり、時間も体力も無駄になるので、事前にパリ交通公団のトップページで確認しておくことをおすすめします。
車内のスリには要注意
日本の地下鉄に慣れた人が、パリのメトロに乗って一番最初に思うことは『狭くて、暗い』だと思います。
パリの地下鉄は日本の地下鉄ほど車内が明るくなく(蛍光灯じゃないので余計そう思う)、車体も小さいので狭く感じます。
それでも強盗にあったり、刃物向けられたり、というようなことは聞きません。
ただ、スリは多発するので、注意してください。
きちんと警戒していればスリの被害にあうことはかなり防げます(海外ではたびたび金銭トラブルに巻き込まれる僕も、パリのメトロだけは被害にあったことがありません)。
相手の手口と対策をしっかり頭にいれて、実行すれば未然に防げます!
スリの手口
・混雑に乗じて近づいてきて、バッグやポケットの中の財布やスマートフォンを盗む
・集団で囲む
・一人が立ち止まる、物を落とすなどして注意をそらし、他の仲間がその間に盗む
などの手口があります。
スリ対策
・開口部が閉まらないカバンを使用しない(『開けにくそう』と思わせるのも予防の一つ)
・バックパックは前に背負うなどして、自分の見える位置に置く
・ポケット(特に後ろ)には貴重品を入れない
・不用意に財布やスマートフォンを出さない(スリに見せない)。切符を買うときも同様
・集団には近づかない。近づいてきたら移動する
・座席が空いていれば座る(その際もバッグは前に持つ)
・立つ場合は、ドア付近は避ける
パリのメトロを乗りこなそう
パリのメトロは観光客にとって強い味方です。
日本の鉄道よりも治安に不安はありますが、スリへの対策をきちんと行なっていれば快適に、効率的に観光地を巡ることができます。
パリを観光する際は後悔しないように、しっかりと周りに注意したり、事前に工事の確認をして、安全・快適に利用してください。
フランス旅行の人気記事
フランスのお土産を通販で買ってみた話
意外と安くて楽!フランス土産を通販で選んだら2分で買えた!おすすめのお土産と通販サイトまとめ
初めてのパリ旅行ガイド
初めてのパリ旅行ガイド|フォトジェニックな観光地を巡るモデルコースやお得に旅するコツ
出発前にチェック!フランス旅行の持ち物
フランス・パリ旅行の持ち物リスト!必需品と持っていけばよかったものを公開
フランスに行った旅行記
【パリ旅行記】6泊7日のフランス旅。雑貨とパティスリーめぐりを満喫(前編)
海外に行くとき必須の海外旅行保険は、通常1人5000円~1万ほどかかります。
でもこの海外旅行保険を無料にする方法があって、CMでもお馴染みのエポスカード
- 年会費無料
- 出国から90日間保険適用
- ゴールドカード並みの手厚い補償内容で安心
- 2,000円分ポイントがもらえる
- 旅行の直前でも即日発行できる
- ツアー代金や旅行当日の電車賃を1円以上カードで払えば、保険が無料で適応される
空港に行く鉄道・バスのSuicaのチャージや、ツアー代金を1円でもクレジットカードで払えば無料で保険に入れます!
年会費・入会金無料で即日発行できるので、作った方がお得ですよね。1万円節約して、その分現地でのショッピングやグルメを楽しみましょう〜!