これからパリに行く人は、スリ対策をしっかりして行ってほしいです。
2023年に大使館が把握している犯罪被害にあった日本人は216人。把握できていないものも含めれば、その数はもっと多いと考えられます。
私は毎年パリに行き今まで4度訪れてきましたが、未だスリにあったことはありません。まだスリに合っていない理由は、初めてのパリ訪問のときに添乗員さんから色々とスリ対策を教えてもらったからだと思います。
今回はパリで起こるスリの傾向と、旅行のプロの添乗員さんから教えてもらった対策方法をみなさんにシェアします。
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パリのスリは30%がメトロで発生。子供や女性のスリも多い
まず初めにパリで一体どんなスリが起きているのか、現状とよくあるパターンを知っておきましょう。手口を知っておくのはとても大事です!
被害の9割がスリ・置き引き
日本人の被害のうち、スリと置き引き被害が全体の9割を占めています。(出典:安全の手引き 2023年版|在フランス大使館)
強盗などの凶悪な犯罪は全体の1割りにも満たないので、スリや置き引きに対して注意をすることが大事です。
パリの治安を過度に心配しすぎることはないですが、自分の貴重品は自分で守れるようにしましょう。
被害の30%は地下鉄で発生
強盗・窃盗の被害の30%は、メトロ(地下鉄)内で発生しています。
よくあるパターンとしては、電車内で複数人の子供や女性に囲まれてしまい、身動きが取れなくなったときに貴重品を盗まれるもの。
パリの地下鉄では日本語で「貴重品に注意を」というアナウンスが流れるぐらいなので、被害に遭う日本人も多いのでしょう。
また地下鉄以外でも、オペラ座界隈や凱旋門・シャンゼリゼ通り界隈など有名な観光地近くでもスリは多いです。
観光地近くでは下記のようなパターンのスリがよくあるので、覚えておきましょう。
- 道を聞くふりをして近づいてきた人に貴重品を盗まれる
- 大人数の子供や女性に囲まれて盗まれる
- 美術館の鑑賞中に荷物を盗られる
特にパリ市内とシャルル・ド・ゴール空港を結ぶ列車はRERは治安の悪い地域を通るため、空港と市内の移動手段としてはおすすめしません。心配な人はチャーター車での送迎サービスを利用しましょう。(参考:シャルル・ド・ゴール空港〜パリ市内ホテルまで移動 チャーター車空港送迎サービス予約)
犯人の多くは女性や子供の集団
初めてパリに行く方は意外に思うかもしれませんが、スリ犯人の多くは女性や子供です。
見知らぬ女性や子供が自分に近づいてきたら警戒をしてください。
特に子供の集団に囲まれているうちに貴重品を盗られた、というのもよくあるケースです。
日本だと考えられないですが、子供もスリに利用されてしまっている国なので、注意してください。
これで完璧!パリのスリ対策
ここからは具体的なスリ対策の方法を解説していきます。
カバンはショルダーバッグがおすすめ。身体の前にして目を離さない
カバンは身体の前にして目を離さないようにしましょう。リュックではなく、チャックが完全に閉まるタイプのショルダーバッグがおすすめ。
日本ではショルダーバッグを身体の後ろ側に持ってきますが、パリでは身体の前にして目を離さないでください。
- 絶対にチャックを閉める
- 混雑時はチャックに手を添える
- 椅子の下に置かない
- 車道側にバッグを出さない
混雑時はチャックに手を添える
美術館の人気エリアや地下鉄の人混みでは、チャックに手を当てて他人から開けられないようにしましょう。
特に観光地では写真撮影に夢中になって、カバンから目を離してしまいがち。写真撮影も楽しみつつ、カバンを無防備にしないように気をつけてください。
椅子の下にカバンを置かない
日本ではレストランで椅子の下にカバンを置いてしまうと思いますが、パリではダメです!食事中にカバンを盗られていることがあります。
特にテラス席ではカバンの置き場所に注意しましょう。
私はショルダーバッグの紐を腕や足にかけて、簡単に取れないようにしています。
セキュリティポーチで貴重品を管理
セキュリティポーチはパリに行ったとき添乗員さんが教えてくれた方法。安心して貴重品を管理できるので私も真似しています。
セキュリティポーチは洋服の下に隠せるのが大きなメリット。
パスポート、クレジットカード、すぐに使わない現金など盗られたら困る物はすべてセキュリティポーチに入れてしまいます。
さすがのスリの犯人も服の下に手を入れてくることはないので、安心して観光できるようになりますよ。
メトロでのスリ対策
日本人が被害に合うスリの26%は地下鉄もしくは駅構内で起きています。
下記のような犯罪は本当によく起きるようなので、対策をしっかりしましょう。
ルーブル駅で電車に乗ったところ,女性2人組が無理矢理乗車してきて体を押しつけてきた。その後,女性2人組は電車が発車する前に急いで降りたので,おかしいと思い,ショルダーバッグを確認したところ,財布が盗まれていた。(女性旅行者)
下記のような対策はすぐできるので、覚えておくといいですよ!
- 切符を買うときはお財布を出さない
- カメラやケータイはカバンに入れる
- 電車の入り口付近に立たない
- 席が空いたらすぐ座る
- バッグを抱えて持つ
- 駅構内では死角を避ける
切符を買うときはお財布を出さない
メトロの切符を買うときは、事前にお金をポッケに入れておきましょう。
スリの犯人は切符を買った後、お財布をどこに入れるか見て後をつけてきます。
お財布を入れた場所を見られるのは危険。事前にお金をポッケに入れておき、お財布は出さないようにしましょう。
ちなみにパリの電車やバスが全て乗り放題のチケットを購入すると観光に便利です。(参考:パリ乗り放題パスParis Visite Pass予約)
カメラやケータイはカバンに入れる
駅構内に入る前に、カメラやケータイはカバンに入れましょう。私も普段はミラーレス一眼を首から下げて観光していますが、パリでは駅に向かう途中でカバンに入れています。
メトロ内ではケータイもできるだけ出さない方がいいです。
電車の入り口付近に立たない
地下鉄の中でも、入り口付近でスリがよく起きます。スリの犯人はドアが閉まる直前に逃げたいため、ドア付近にいることが多いためです。
電車に乗ったら、まずは入り口付近から離れましょう。そしてできたら座席に座っていた方が安心。空いていたらすかさず座ってしまいましょう。
座ってカバンを抱えていた方が、スリにあいませんよ。
駅構内では死角を避ける
パリの駅構内は薄暗くて、曲がり角が多いです。死角で集団に囲まれてしまうと助けを呼べないので、できるだけ一人で歩かないようにしましょう。
美術館で写真撮影に夢中にならない
ルーブルやオルセー美術館での人気エリアでは、特にスリに気をつけてください。
フランスでは学生は美術館に無料で入れるため、スリをするために美術館に来る若者も多いようです。
有名な作品に夢中になっているうちに、カバンから貴重品を盗られてしまうこともよくあるようです。
オルセー美術館付近で 5~6 人の女の子に囲まれ,気づいたら財布を抜き取られていた。 (女性旅行者)
ルーブル美術館など50以上のスポットに入れるミュージアムパスの予約はこちら(参考:パリ ミュージアム パスの予約)
著名を求められたり囲まれても、焦らずカバンを死守
万が一集団に囲まれても、焦らずまずはカバンをしっかり持ちましょう。
パリにいるとよく著名を求めてくる人に出会います。
パターンは2つあり、著名した後に「お金の寄付が必要」と言われる詐欺タイプと、断っている間にスリにあうタイプ。
複数人に囲まれたら、まずはカバンをしっかり抱えて持ちましょう。断るのはその後で大丈夫です。
断ることに熱中してしまうと、その間に盗まれてしまいます。
ノートルダム大聖堂付近にて,3人組から署名を求められた。断っていたが,気づいたらバッグ内から貴重品を盗まれていた。(女性旅行者)
道を聞かれたり、写真撮影を頼まれたり。相手を観光客と思って安心しない
観光地近くでは道を聞いていたり、写真撮影を頼んでくる人がスリの犯人の場合も。相手を観光客と思って安心しないように。
下記のように観光客のふりをして近づいてくるスリの犯人もいます。
ルーブル美術館付近で、男性からルーブルを背に写真を撮って欲しいと頼まれた。写真を撮るために荷物を置いていたが、取り終わったら盗まれていることに気づいた。(女性旅行者)
普明らかにアジア人と分かる人に道を聞くことはないので、道を聞かれた場合は断るのがベター。
写真撮影に応じるときも、荷物は絶対置かないように!一人旅だったら、写真撮影も断った方がいいと思います。
お財布やバッグなどブランド物は持たない
海外旅行にはおしゃれしてお気に入りのものを持っていきたいですが、ブランド物は身に付けない方がいいです。
「お金持ちに見える物」は身に付けないのがベター。
自ら狙ってくださいという必要はありませんね。
私は海外旅行でのお財布は小さめのコインケース入れしか使っていません。
目立たずお金持ちに見えないものが最高ですね。
またパリでブランド品を買った場合、すぐに違う袋に入れ替えてください。ブランド品のショッピングバッグを持っていると、すぐに狙われてしまいます。
防犯グッズを活用する
スリが不安な人は防犯グッズを最大限活用すると、安心して旅行できるようになりますよ。
セキュリティポーチ
セキュリティポーチは記事前半でも紹介しましたが、Amazonで2000円ほどで買えてしまうから1つ持っておくといいですよ。
以前は見た目がダサいものが多かったですが、最近はスタイリッシュで機能的なポーチもあります。
私は下記の点を気に入って、このポーチを使っていますよ。
- 見た目がスタイリッシュ
- 防水素材でできている
- スキミング防止機能付き
- 洋服の下に付けても目立たない
スマホ盗難防止ケース
スマホの盗難も心配…という方は、スマホ盗難防止ケースもおすすめ。
首からぶら下げたり、バッグに固定できるので、気づかないうちにスマホを盗られていた!ということはなくなります。
南京錠
カバンのファスナーにも取り付けられるタイプの南京錠。
毎回取り付けるのはめんどくさいですが、美術館を回る最中など、ここぞというときに使ってみるといいと思います。
ワイヤーロック
こちらはカバンを固定するのに役立つワイヤーロック。特に一人旅の場合は、ワイヤーロックがあると便利ですよ。
現金はできるだけ持ち歩かない
現金はあまり持ち歩かない方がいいです。海外旅行保険では現金は補償対象になっていないため、盗まれても1円も戻ってこないためです。
10万円の現金を盗まれたら、その10万円は誰も補償してくれないのです。
でもクレジットカードなら、不正利用があった場合はカード会社によって補償があり、不正利用額は請求されません。
なのでスリにあった場合のことを考えても、現金よりもクレジットカードを持っていた方がいいですね。
特にフランスはほとんどの場所でカード払いができるから、クレジットカードで支払いましょう。
海外旅行に持っていくカードはCMでお馴染みの「エポスカード」(無料)がおすすめ。補償の手厚い三井住友海上火災の海外旅行保険に無料で入れます。
- 年会費無料
- 出国から90日間保険適用
- 盗難の場合は20万、治療費は270万と補償も手厚い
- 旅行の直前でも即日発行できる
- 2,000円分ポイントがもらえる
- ツアー代金や旅行当日の電車賃を1円以上カードで払えば、保険が無料で適応される
エポスは年会費無料のカードなのに、ゴールドカード並に補償が充実。
実は旅行会社でおすすめされる保険って、とても高額なのです。損しないためにも、エポスカードは早めに作っておきましょう。
旅行時、空港に行く鉄道のSuicaのチャージや、ツアー代金を1円でもクレジットカードで払えば無料で保険に入れます!
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パリでの移動はバスもおすすめ
もしもパリで地下鉄に乗るのを不安に感じたら、バスを使ってみるのもおすすめです。
私はパリでは地下鉄よりもバスに乗る方が多いです。
下記の点を気に入ってバスに乗っています。
- 地下鉄よりも混雑していない
- お年寄りが多く、嫌な空気感がない
- 車内も明るく安心できる
- Google mapで簡単に検索できる
WiFiさえ繋がれば、簡単に検索できるからレンタルWiFiを持っておくのがおすすめです。
多くの会社を比べましたが、WiFiはグローバルWiFiがいちばん安いです。
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- 24時間サポート付き
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Webで申し込めば、受け取りから返却まで、全て空港で完結するので楽ちんですよ。
旅行者が多い時期は在庫がなくなってしまうこともあるので、日程が決まったら早めに申し込んでください。
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強引に荷物を奪われそうになったら抵抗しない
ここまではスリ対策について書きました。
もしスリではなく強盗にあった場合は、抵抗しないでください。大怪我をする場合があります。
- バイクでカバンごと引きずられる
- ナイフでカバンを切られる
バイクの引ったくりはとても危険です。万が一引きずられてしまうことがあったら、安全のためにもカバンから手を離しましょう。
非常に悔しいと思いますが、バイクの引ったくりにあい骨折をしてしまった日本人もいます。
まずは自分の身を守ることを優先し、強引に荷物を奪われそうになったら抵抗するのは止めましょう。
もしも被害にあったら
気をつけていても、被害に遭ってしまうこともあります。万が一、被害にあったら下記のことを対応しましょう。
- クレジットカードを止める
- 警察で盗難届をもらう
- パスポートの再発行手続き
クレジットカードを止める
下記の番号は固定電話からだと無料でかけられます。もし盗まれたことが分かったら、固定電話を借りてすぐに電話しましょう。
・アメリカンエキスプレス
TEL:+81-3-3220-6100(24時間日本語対応,コレクトコール可)
・ビザカード
TEL:0-800-919-552(24時間日本語対応)
・マスターカード
TEL:+1-636-722-7111(24時間日本語対応,コレクトコール可)
0-800-901-387(24 時間日本語対応)
・JCBカード
TEL:00-800-00090009(24時間日本語対応)
+81-422-40-8122(コレクトコール可)
・UCカード
TEL:00-800-8005-8005(24時間日本語対応)
・DCカード
TEL:00-800-3770-1818(24時間日本語対応)
・ダイナースカード
TEL:+81-3-6770-2796(24時間日本語対応,ダイナースクラブ)
+81-3-6770-2801(SuMI TRUST CLUBカード)
・シティバンク
TEL:+81-45-330-2890(24時間日本語対応)
警察で盗難届をもらう
カメラやスマホなどの物品が盗まれた場合は、海外旅行保険の補償対象になります。
海外旅行保険の申請のために、警察が発行した盗難届が必要。パスポートやスマホなどが盗まれたら、警察署に行きましょう。
下記から24時間空いている警察が確認できます。
参考:パリ安全ガイド
パスポートの再発行手続き
パスポートが盗まれてしまった場合は、一度在フランス大使館に連絡をしましょう。
在フランス日本国大使館電話番号:01-4888-6200
再発行の手続きのために、手順を教えてもらえます。
スリ対策をしっかりして、パリ旅行を楽しんで
ここまでパリのスリ対策について解説してきました。
パリはスリが多い街ですが、注意点を気にしていればそんなに治安の悪い街ではありません。
どうか油断せず、パリ旅行を楽しんできてください!それではいい旅を。
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