日本は世界有数の治安のいい国。そのため海外旅行に行くと、日本人の予測できない犯罪に巻き込まれることが多いです。
日本人が被害にあう犯罪のほとんどは、スリ、置き引き、引ったくり。金銭目的の軽犯罪が多いです。
犯罪の手口を知ってしっかり対策すれば、予防できるものばかり。海外旅行を楽しむためにも、防犯対策を念入りにしておきましょう!
今回は30回以上海外旅行に行ってきた筆者が、2023年版の海外旅行での防犯対策やおすすめのグッズについて紹介します。
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日本人の被害の9割は詐欺・強盗・窃盗
外務省は毎年「海外邦人援護統計」という、日本人が海外で巻き込まれたトラブルについてまとめた資料を公開しています。
この資料によると、日本人が海外で巻き込まれたトラブルの約9割が窃盗・強盗・詐欺と明らかになっています。
トラブルのうち約9割とはすごい数ですね!
反対に言うと、窃盗や詐欺に注意していれば海外旅行でのトラブルはほとんど防げることになります。
ちなみに日本人の被害が報告されている件数の多い大使館、総領事館は下記のようになっています。
タイ | 1,457件 |
---|---|
フィリピン | 906件 |
ロサンゼルス | 809件 |
イギリス | 797件 |
ホノルル | 669件 |
ホノルル | 669件 |
香港 | 667件 |
フランス | 646件 |
サンフランシスコ | 607件 |
韓国 | 503件 |
日本がよく行く国・都市での被害は多い傾向ですが、これだけの被害にあってる人がいるので「自分は大丈夫」という考えは捨てましょう。
まず初めに海外でよく起こる、3つの手口を知っておくのをおすすめします。
- スリ
- 置き引き
- 引ったくり
次の章からそれぞれ詳しく解説していきますね。
海外でよく起こるスリの手口と対策
手口1. 電車でのスリ
電車でのスリは本当に多いです。電車内で集団に囲まれて、貴重品を盗られていたことに後で気が付くケースがよくあります。
電車、バスなどに乗るとき、また混雑した場所に行くときはカバンをしっかり持ちましょう。
- バッグや上着、ズボンのポッケに貴重品を入れない
- 混雑した場所では特に貴重品の管理を徹底する
- 電車に乗ったらドアから離れ、できるだけ座る
- バスのトイレ休憩なども貴重品を持ち歩く
手口2:路上でのスリ
意外かもしれませんが、海外では路上でもよくスリにあいます。とにかく相手の気を引いて、油断した瞬間に盗ろうとしてきます。
よくあるのは歩行中すれ違うときにアイスクリームなどを付けられて、拭いているうちに貴重品を盗られるパターンです。
アイスの他にもチャップ、マスタードなど手口はいろいろあるようですね。
また観光客を装って道を聞いてきたり、写真撮影を頼んできたりすることも。対応しているうちに貴重品を盗られてしまいます。
- どんな状況であっても相手に触れられないようにする
- 何か付けられるトラブル起きたら、まずは貴重品の管理をしっかり
- 相手を観光客と思って油断しない
- 何か頼まれても貴重品の管理が不安なときはすぐに断る
- 路上でもスリに狙われていることを意識する
スリ対策に一番おすすめなのはセキュリティポーチ
スリ対策で一番おすすめなのは、セキュリティポーチを持つことです。
旅行会社の添乗員さんもセキュリティポーチの使用をおすすめしていました。
- 洋服の下に隠せる
- 最近はスタイリッシュな見た目
- スキミング防止機能も
流石のスリの犯人も洋服の下まで手を入れてくることはないから、セキュリティポーチを洋服の下に付ければ安心。
最初使うときは目立つかも?と思いましたが、付けてみたら意外と全然目立たずに愛用しています!
セキュリティポーチがあると安心度が全然違うので、貴重品を安全に持ち歩きたい方は1つ持っておくのがおすすめ。
食事中も油断できない?!置き引きの手口と対策
手口1:空港やホテルのロビーで
空港やホテルのロビーは置き引きがよく起こる場所。
- 空港のチェックインカウンターで手続き中にスーツケースがなくなった
- ターンテーブルにスーツケースを取りに行っている間にカートに乗せていた荷物がなくなった
- ホテルでチェクインの手続き中、足元においたカバンがなくなった
一瞬目を離したスキに盗られてしまうんですよね。盗られたくないものからは目を離してはダメですね。
- カバンは常に持っておく
- 身体からカバンを離さない。足元に置いておくだけでは、盗られたときに気づけない。
手口2:レストランの食事中も
レストランも置き引きが発生しやすい場所。
- ジャケットを脱いで椅子にかけて食事をしていたら、ポッケの中の貴重品がなくなっていた
- 食事中に足元に置いていたバッグを盗まれた
- 椅子にショルダーバッグをかけて食事をしていたら盗まれた
これらは全て自分の身体から離してしまったために盗難にあってしまっています。
- 食事中のカバンをおく場所も、身体に触れる場所にする
- 高級店でも油断しない。むしろ富裕層が来るため、ターゲットになっている可能性がある。
不安な場合はワイヤーロックを持っておく
置き引きが不安な人はワイヤーロックを持っておくといいですよ。
カバンやスーツケースを簡単に括り付けてロックができるため、置き引きにあう確率が減ります。
特に一人旅の場合は自分で全て荷物を管理しなければならないため、ワイヤーロックを持っておくと臨機応変に対応できます。
ケガをする危険もある引ったくり
手口1:路上での引ったくり
引ったくりが一番多いのは路上。
よくあるのはオートバイに乗った犯人が追い抜く瞬間にカバンを引っ張るパターン。
バイクによる引ったくりはケガをする危険もあるので要注意です。
- 車道側に絶対カバンを出さない
- もしもカバンを引っ張られたら、ケガをする恐れがあるから離す
手口2:電車での引ったくり
電車の入り口付近でも引ったくりはよく起きます。
ドアの入り口付近に立っていたら、ドアが閉まる直前にカバンを引っ張られて盗られてしまった、というケースも多いです。
電車やバスに乗ったら、できるだけ座ってカバンをしっかり持っておくと安心ですよ。
- 電車やバスではできるだけ座る
- 入り口付近に立つのは避ける
その他の犯罪の手口
その他にも海外旅行ではさまざまな手口の犯罪があります。下記のパターンも覚えておきましょう。
- 偽警察官がパスポートと財布の提示を求めてくる
- ホテルにチェックイン後、ドアをノックされ強盗にあう
- 流しのタクシーに乗ったら暗い路地に連れて行かれ、強盗にあう
- エレベーターの中で引ったくりや強盗にあう
警察官が路上で持ち物検査をすることはない
どの国にも偽警察官による手口がありますが、本物の警察官が路上で荷物検査をすることは基本ありません。
もしも路上でパスポートや財布の提示を求められたら、「近くの警察署で話を聞く」「現地の日本大使館に連絡する」と言って毅然な態度をとりましょう。
ホテルでは必ずチェーンをする
ホテルのドアをノックされてあけたら強盗だった、というケースもあります。
海外のホテル滞在中はチェーンをする癖をつけるといいですよ。
- 安すぎるホテルには泊まらない
- 部屋に入ったらすぐチェーンをする
- 頼んだ覚えのない人がきたらフロントに連絡する
また外出時も基本は貴重品は身に付けておく方が安心です。格安のホテルの場合、ホテル内のセキュリティが甘い可能性があるためです。
渡航先の正規のタクシーを調べておく
タクシーでトラブルにあうのは、正規ではないタクシーに乗った場合です。
旅行前に渡航先の正規のタクシーを調べておきましょう。会社名や色を知っておけば、現地ですぐに判断できます。
多くの国の正規のタクシーは「ドライバー情報」を車内に掲げています。
タクシーに乗るときはドライバー情報とドライバーをしっかり確認して、問題がなければ乗るようにしましょう。
- 旅行前に正規タクシーを調べる
- 正規以外のタクシーに乗らない
- 乗る前にドライバー情報を確認する
- 少しでも怪しいと感じたらすぐに降りる
海外旅行のカバンはショルダーバッグがおすすめ
トートバックなどを肩からかけていると、簡単に盗れるため引ったくりに遭いやすいです。
海外旅行のカバンは「蓋がしっかり閉まるショルダーバッグ」がおすすめですよ。
斜めがけにしていれば奪いにくいため、引ったくりにもあいにくくなります。
カバンの持ち方にも気を付ける
ただショルダーバッグを持つだけではなく、持ち方にも気をつけましょう。
- 身体の前にして持つ
- 混雑時はチャックに手を添える
- 車道側にカバンを出さない
どんなときも目を離さないようにしましょう。
リュックはおすすめしない
海外旅行ではリュックはおすすめしません。後ろからどんな風に盗られるか分からないためです。
海外では貴重品から目を離さない方がいいですよ。
もしもリュックを持つ場合は、貴重品はサコッシュに入れて身体の前に持っておきましょう。
サコッシュは軽くて荷物にもなりにくいです。
女性が気をつけたい海外旅行での防犯
女性は特に犯罪に巻き込まれる可能性が高いです。仲良くなったと思った男性に車内で暴行を受ける事件も多いので、簡単に男性と二人きりにならないことが大事です。
女性だけの旅行はリスクが大きいので、下記のことに気をつけて旅行をしてみてください。
- アプローチを受けても気軽について行かない
- 男性と二人きりにならない
- 安すぎるホテルに泊まらない
- 正規の安心できるタクシーを利用する
- マッサージは有名店や人気店を選ぶ
- 夜暗くなる前にホテルに戻る
女性は本当にトラブルに巻き込まれやすいので、気をつけましょう!
現金よりもクレジットカードを持つ方が安心
海外旅行に行く場合、現金とクレジットカードどちらで払うのがいいのか?と思う人もいますよね。
結論から言うと、現金は最小限にしてクレジットカード払いをする方が安心です。
補償対象にならない現金
盗難にあった場合、現金は海外旅行保険の補償対象になりません。
もし現金を20万円分盗まれた場合、海外旅行保険の対象にならず1円も戻ってこないのです。
カード会社の補償対象になるクレカ
対してクレジットカードで不正利用があった場合は、クレジットカード会社の補償対象になり不正利用分は請求されません。
誰にも補償してもらえない現金を持つよりも、クレジットカード会社に補償してもらえるカードを持っていた方が安心ですよね。
海外旅行に持っていくカードはCMでお馴染みの「エポスカード
- 年会費無料
- 出国から90日間保険適用
- 盗難の場合は20万、治療費は270万と補償も手厚い
- 旅行の直前でも即日発行できる
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- ツアー代金や旅行当日の電車賃を1円以上カードで払えば、保険が無料で適応される
エポスは年会費無料のカードなのに、ゴールドカード並に補償が充実。
実は旅行会社でおすすめされる保険って、とても高額なのです。損しないためにも、エポスカードは早めに作っておきましょう。
旅行時、空港に行く鉄道のSuicaのチャージや、ツアー代金を1円でもクレジットカードで払えば無料で保険に入れます!
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海外旅行で使える防犯グッズ
記事前半で紹介したものもありますが、最近は優れた防犯グッズも多いのでまとめておきます。
おすすめ度No.1のセキュリティポーチ
海外旅行の防犯にセキュリティポーチは欠かせません。私もいつもセキュリティポーチにパスポートやすぐに使わない現金を持って歩いています。
- 洋服の下に貴重品を隠せる
- スキミング防止機能付き
スマホ盗難防止ケース
スマホで写真を撮る人は、盗難防止ケースがあると安心です。
- 首から下げてスマホを使える
- カバンに固定しても使える
南京錠
南京錠は予備も含めて多めに持っておくと安心。カバンに毎回付けるのは面倒ですが、ここぞという心配なシーンで使うこともあります。
- カバンのチャックにも止められる
- スーツケースやバッグなど予備も持っておくといい
ワイヤー
置き引き防止になるワイヤー。特に一人旅の場合は持っておくのがおすすめ!
- スーツケースや荷物を固定できる
- 置き引き防止に使える
キーホルダーストラップ
お財布やケータイをストラップに止めておくだけでも、簡単な防犯対策になります。
- お財布やスマホをカバンに固定できる
- 落下や盗難防止に役立つ
防犯ベル
本当に不安な人は防犯ベルを持っておくのも手です。
- 旅行が不安な女性におすすめ
- 1つ持っておけば安心できる
旅行中はネットに繋がる方が安心
旅行中はネットに繋がる方が安心です。特にトラブルにあったときにネットに繋がらないと、対処がしにくいです。
安全な旅行をするためにも、いつでもネットに繋がるようにレンタルWiFiを持っておくのがおすすめです。
複数の会社を比較しましたが、WiFiは「
- 他社よりも安い
- 出発の4日前まで早割適用
- 24時間サポート付き
- 利用者No.1の大手
- 空港で受け取り・返却が可能
旅行者が多い時期は在庫がなくなってしまうこともあるので、日程が決まったら早めに申し込んでください。
旅行先の犯罪情報をよく確認する
旅行前に渡航先の犯罪情報をよく確認しておきましょう。国によって犯罪にもそれぞれ特徴があります。
例えばパリでは著名詐欺やミサンガ詐欺と呼ばれる犯罪が多いです。
国ごとに犯罪の手口が少しずつ変わるので、渡航前に調べておくといいですよ。
海外の防犯について、情報収集の仕方を少し紹介しておきます。
外務省安全ホームページの活用
外務省の「安全ホームページ」では各国で起こる犯罪や、かかる可能性のある病気を細かくまとめて公開しています。
安全ホームページで自分の行く国の注意点を確認しておきましょう。
一度起こりうる内容を把握しておけば、ほとんどのことは防げますよ。
外務省の安否確認サービス「たびレジ」の登録
また外務省では日本語で現地の安全情報を受け取れる「たびレジ」というサービスを無料で提供しています。
海外旅行に行くことが決まったら、たびレジに自分の渡航先と日程を登録しておきましょう。
たびレジに登録することで、下記のような情報を無料で受け取れます。
- 現地の重大事件・事故の情報
- 注意が必要な現地のイベントやトラブル
また外務省が発行する「海外旅行 安全虎の巻」では海外旅行の防犯について詳しい情報がまとまっています。
防犯面が不安な人は一度読んでおくといいですよ。無料で閲覧できます。
もしも海外旅行中にトラブルにあったら
海外旅行中に犯罪に巻き込まれたり、スリにあったりトラブルが起きたら対応しなければなりません。
- クレジットカードの盗難はカード会社に連絡
- 盗難の場合は警察署で盗難届をもらう
- パスポートの盗難は現地の大使館と警察署
クレジットカードの盗難
クレジットカード会社にすぐに連絡をして、カードを止めてもらいましょう。
盗難にあったら警察署へ
物品の盗難は海外旅行保険が適応される場合が多いので、警察署に行って盗難届をもらいましょう。
保険の請求に盗難届が必要です。
パスポートの盗難
パスポートの盗難にあった場合は現地の日本大使館に連絡しましょう。仮のパスポートの発行手続きをするため、大使館に行く必要があります。
その他もしも海外旅行中にトラブルに巻き込まれてどうしたらいいか分からなくなったら、まずは現地の大使館に相談をしてみましょう。
どんな対応をすればいいか助言をしてもらえます。
まとめ:海外旅行の防犯対策は万全に
海外旅行の防犯はしっかりして不安をなくしましょう。
もしもトラブルに巻き込まれたら、せっかくの海外旅行が台無しになってしまいます。
予防できることは未然に防ぎ、楽しい旅行にしましょう!
海外に行くとき必須の海外旅行保険は、通常1人5000円~1万ほどかかります。
でもこの海外旅行保険を無料にする方法があって、CMでもお馴染みのエポスカード
- 年会費無料
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