世界を代表するルーブル美術館。パリを観光するほとんどの方はルーブル美術館に行かれるのではないでしょうか。
ただパリには他にも観光地があって、ルーブル美術館にはそんなにいれない…という方も多いと思います。
今回はルーブル美術館の見どころと、有名作品がある場所を紹介します。2時間で回れる方法まで解説するので、ルーブルでの時間を有効活用したい方は参考にしてみてください。
★パリの50以上の美術館や観光地を巡れるミュージアムパスでルーブル美術館も入場できます。ただパリ現地でミュージアムパスを買おうとするとかなり並びます。事前に予約しておくのがおすすめ!(参考:パリ ミュージアムパスの予約)
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これだけは見たい!ルーブル美術館の有名作品6選
ルーブルに行くならば、下記の6作品はマストで見たいところ。
この6作品をおさえた上で、あとは自分の気ままに絵画を楽しむのが、おすすめのルーブルの回り方です。
・モナリザ
・ドラクロワの民衆を導く自由の女神
・ナポレオン1世の戴冠式
・ミロのヴィーナス
・サモトラケのニケ
・フェルメール
1.モナリザ
レオナルド・ダ・ヴィンチ作。ルーブル美術館の絵画は間近で見れますが、モナリザだけは防弾ガラスの中に入っていて、近くでは見れないようになっています。
想像していたよりも小さく、少し離れたところからしか見れませんでした。それでも描かれた女性の不思議な雰囲気にとりつかれ、魅了されてしまうから不思議です。
ここに注目
・女性の目
どこから見ても女性と目が合っているいるように見える、と言われていますね。
輪郭をはっきり描くのではなく、口角と目をはっきり描く新しい技法で描かれた絵です。
・女性と背景の対比にも着目
背景は凍りついた山並みなどが描かれています。明暗の対比はレオナルド独特の作風と言われています。
2.ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」
ウジェーヌ・ドラクロワ作。1830年に起きたフランス7月革命をもとにしています。
迫力のある構図が魅力の作品。思わず立ち止まってしまいました。
ここに注目
・中央の女性はフランスを象徴する女性「マリアンヌ」
「マリアンヌ」フランスを象徴する女性像。ユーロ硬貨や切手に描かれ、自由の女神として知られています。
・女性の後ろのシルクハットの男性はドラクロワ自身?
ドラクロワは7月革命という歴史的な出来事をまさに経験したのち、この絵の制作に取り掛かりました。
そのため、男性はドラクロワ自身を描いているのでは?と解説されることが多いです。
3.ナポレオン1世の戴冠式
ジャック=ルイ・ダヴィッド作。彼はナポレオン1世の主席画家でした。
とても大きな絵で遠くから見る人が多いですが、できるだけ近くから見てみてください。ドレスや毛皮などが細部まで美しく描かれています。
ここに注目
・ナポレオンの戴冠式なのに、冠を授けられているのは妻?
実際にあったナポレオン1世の戴冠式は、ローマ教皇をパリまで呼び寄せたうえ、自分で自分の頭に冠を置いたようです。
冠を授けるのは通常は位の高い者から低い者に対して行われますが、ナポレオンは自分で自分の頭に置いたようです。
ただこの場面をそのまま絵にしてしまうと、あまりにも独裁的なため制作の最終段階で修正し現在の構図になりました。
・左側の女性陣のドレスの色に着目
ベルサイユ宮殿にはダヴィッド本人作の、同サイズの複製があります。ルーブルは全員白のドレスですが、ベルサイユの絵には一人だけピンクのドレスになっています。
4.ミロのヴィーナス
古代ギリシア前2世紀末に作成され、1820年に発見されました。優美な女性の像に見る人はうっとりしてしまいます。
ここに注目
・女性のしぐさを想像してみて
この像は腕がない状態で発見されましたが、そのしぐさが謎をよんでいます。
弓を持っていたのか、肘をついていたのか、さまざまな解釈が議論されました。
いまだなお謎に包まれている、女性の腕。どんなしぐさをしていたのか想像しながら見てみるとよりおもしろいと思います。
5.サモトラケのニケ
前190年頃に制作され、1863年に発掘されました。大きく広げた迫力のある翼に見とれてしまいます。
ここに注目
・風になびく翼と洋服
サモトラケのニケは当時、船の船主に立っていたようです。そのため服や翼は風になびく表現がされています。ぜひ近くで見てみてください。
6.フェルメールのレースを編む女
日本でも人気のヨハネス・フェルメール作。「レースを編む女」はフェルメールの作品の中でももっとも小さな作品と言われ、本当に小さな絵でびっくりしてしまいました。
ただこの絵の小ささが、この女性との親密な雰囲気を醸し出していると言われています。
確かにこの絵が大きかったら、この女性と親密な雰囲気をここまで感じなかったかもなと。
ここに注目
・女性が作る作品の細かさ
女性が作っている作品や指の間の糸は、非常に細かく描かれています。
反対に絵の前方にある針をおくクッションや糸は流れるように描かれ、細かさはありません。本来焦点が当たるはずのものがぼやけたように見えるのは、フェルメールの絵の特徴。
・フェルメール特有の色調の美しさ
ゴッホもレースを編む女の色調を褒めたたえたと言われています。
女性の服のレモン色、背景のグレー、女性が作る作品の青、うまく調和された色にも注目してみてください。
見たい作品がどの館の何階にあるのかおさえておくのが重要
ルーブル美術館は3つの館で成り立っていて、お互いに行き来できます。
・リシュリュー翼:2階(日本では3階)にフェルメールなどのヨーロッパ、フランス絵画
・シュリー翼:0階(日本では1階)にミロのヴィーナスなどの古代オリエントの作品
・ドゥノン翼:1階(日本では2階)にモナリザなどのイタリア絵画
見たい作品がどの館の何階にあるのかおさえておくのが重要です。
また基本的に昔に作られた作品ほど下の階に、近代に近づくほど上の階にあります。下の階から順番に見ていると、古代オリエントやエジプトの作品が多くなります。
これでばっちり!2時間で見どころをおさえるルーブルの回り方
最短でルーブルの見どころをおさえる回り方を紹介します。
ルーブル美術館はすべての作品を写真に撮れるので、写真を撮りながらまわると思い出に残りますよ。
入場はドゥノン翼から
セキュリティチェック後、下記のようなピラミッドの下から入場することになります。
3つの入り口に分かれていますが、モナリザなどはドゥノン翼から入るとアクセスしやすいため、ドゥノン翼から入るようにしてください。
・リシュリュー翼入口
・シュリー翼入口
・ドゥノン翼入口
モナリザのあるドゥノン翼の1階へ
まずはモナリザを目指しましょう。モナリザがあるドゥノン翼の1階はイタリア絵画が集まっています。
※この1階は日本では2階を指します。
モナリザなどの有名な絵は、「モナリザはこちら」という看板が絵付でいたるところにあります。
そのため、入場したら看板に従ってまずはモナリザを目指してください。看板の矢印の方向に進んでいくとつきますよ。
ちなみにモナリザまでの最短ルートを案内してくれる現地ツアーもあります。ルーブル美術館の回りかたが不安な場合はこういったツアーを利用するのもおすすめ。時間を有効的に使えますよ。(参考:【1枚購入で2枚目が20%割引】ルーヴル美術館 入場チケット予約 セルフガイド / ツアーガイド / モナリザの絵画への優先アクセス)
ドラクロワの作品とナポレオン1世の戴冠式を鑑賞
モナリザの付近にドラクロワとナポレオン1世の戴冠式があるので、この2つを鑑賞するといいですよ。
シュリー翼側の階段を下ってサモトラケのニケへ
ドゥノン翼の1階でイタリア絵画を鑑賞した後は、シュリー翼に向かいます。シュリー翼側の階段を下ると、すぐにサモトラケのニケがありますよ。
さらにシュリー翼側に進んで「ミロのヴィーナス」へ
ニケを見たあとは、さらにシュリー翼側に進みます。そうするとミロのヴィーナスを見れます。
リシュリュー翼2階に行きフェルメールを鑑賞
シュリー翼からリシュリュー翼に移動します。リシュリュー翼で2階に上がり奥に進むとフェルメールの「レースを編む女」を見れますよ。
また「レースを編む女」の隣には同じくフェルメール作の「天文学者」があります。こちらも見逃さずに見てみてください。
地下に戻りお土産店をめぐる
地下に戻り、最後はお土産店を見てから帰りましょう。
ルーブル美術館ではモナリザなどの有名な絵画をもとにしたお土産がたくさんあります。(参考:0.5ユーロから買えるパリのお土産42選!)
モナリザグッズ
ドラクロワグッズ
有名な絵画のポストカード
ここまで有名作品をまわるルートを紹介してきました。これからルーブル美術館に行く方は、下記にルーブル美術館の見取り図があるので、これを印刷しておくと回りやすいと思います。
館内マップ|ルーブル美術館
ルーブル美術館でもらえる無料のパンフレットよりも上記のものの方が詳しく書いてあります。私もこれを印刷していけばよかったと後悔しています…
ルーブル美術館の入館料や営業時間まとめ
ここでルーブル美術館の入場料やを整理しておきます。
営業時間
月・木・土・日:9時~18時
水・金:9時~21時45分(夜間開館)
休館日
毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
休館日や営業時間は変更になる可能性も高いため、事前に公式サイトを確認するようにしてください。日本語サイトがあります。
開館情報と観覧料|ルーブル美術館
最寄り駅
1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
チケットの料金
・22ユーロ
・ミュージアムパス対象
・18歳未満は無料
・毎月第一日曜日は無料
・26歳未満は毎週金曜日の夜間が無料
ルーブル美術館はチケットの購入にもとても並ぶので、事前にオンラインで買うかミュージアムパスを使うようにしてください。
ミュージアムパスを持っていても事前の入場予約をしよう
ルーブル美術館はミュージアムパスを持っていても、入場にかなり並びます。事前に入場の予約をしていないと、場合によっては入れないこともあります。
ルーブル美術館の公式サイトで2〜3ヶ月前から入場の予約ができます。(参考:ルーブル美術館)こちらはミュージアムパスを持っている人も別で予約を無料でできるからぜひ利用してくださいね。
ルーブル美術館の混雑度は?行くなら圧倒的に朝
ルーブル美術館は入場者数世界一を誇る美術館。入ってしまうと館内が広いだけあってそんなに混雑しているように感じません。
ただ入場までと有名作品の周りは異常に混雑しています。できるだけ朝早く行った方が時間の無駄はありません。
チケット購入・入場は並ぶのを覚悟
私たちは9時から営業の日に、9時ごろ行ったら入場するだけで30分以上並びました。ミュージアムパスを持っていたため、チケット購入は省いています。
チケット購入は長蛇の列でしたし、ルーブル美術館はセキュリティチェックがあるため入場だけでも時間がかかります。
有名作品の周りは大混雑
モナリザをはじめこの記事で紹介したような有名作品の周りは、正直かなり混雑しています。朝早めに行くとまだましなので、できるだけ朝早く行くようにしてください。
朝早めに行って空いているうちに有名作品をまわり、その後時間が許す限り思い思いに回るのがいいですよ。
館内はかなり広く、有名作品以外はゆっくり見れます。
有名作品の周りはスリだらけ?!
ルーブル美術館はスリの被害がかなり多いといわれています。18歳以下は無料で入れ、スリのために入っている人も多いのだとか。
必ずバッグは前に持ち、目を離さない
貴重品が入ったバッグは必ず前にかけるようにしてください。
写真を撮るときもバッグから目を離さないようにしましょう。
有名作品の周りは特に注意
有名作品の人混みは特に注意してください。モナリザやニケの周りはかなり混雑しています。
その人混みの中にスリが潜んでいる可能性が高いです。
有名作品をばっちりおさえて、ルーブル美術館を楽しんで
今回は時間のない人向けに、2時間で鑑賞する回り方を紹介しました。
ただルーブル美術館はすべての作品を見ていると1週間もかかると言われているほど、多くの作品を所蔵しています。
ここで紹介した有名作品を一通り見た後は、時間の許す限り自由に回ってみてください。
自分だけのお気に入りの場所や作品を見つけられるはずです。
ルーブル美術館での時間が充実したものになりますように。
それではよい旅を!
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